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エイベックス・ライブ・クリエイティブ 株式会社 前代表取締役副社長
林 寿朗
avex

並木さんと初めて出会ったのはうちのオフィスの会議室でした。スーツにネクタイ姿の彼を見て、柔らかい違和感みたいなものを覚えたのを記憶しています。音楽業界にはそぐわないフォーマルな格好なのに、なぜか「友達になれそうだな」って思ったんですよね。
それから僕らは、一緒に多くの時間を過ごすようになりました。夏のフェスや海、年末のライブ、舞台、それにダーツやゴルフも……他愛もない、通り過ぎていく時間を僕たちは共にしました。こんなことを書くのはちょっと気恥ずかしいですが、この年になって親友が出来るなんて、正直思ってもいませんでしたよ。
ライブが終わった後、余韻の残るステージを彼がずっと眺めていたことがありました。僕はその後ろ姿を見ながら、「彼は友人としてだけでなく、仕事でも一緒に走れる仲間なんだ」ってことにふと気づいたんです。
僕はこれまで、仕事柄、数多くのアーティストが発する「メッセージ」や「表現」に触れてきました。スーツという衣装で会議室というステージに立ち、資料やプレゼンという「表現」で、共に歩もうという「メッセージ」を、笑顔と一緒に届けてくれる。そんな彼の姿は、時にアーティストそのものに見えることさえあります。……ちょっと大げさすぎる言い方かもしれないけれど(笑)。
いま、彼とは、これまでの業界の仕組みを乗り越えて、みんなが喜べるような新しい世界を一緒に描き、実現させようと計画しています。彼は、仕事だけのドライな付き合いではなく、もっと深いところで人と人のつながりを作れる人間です。少なくとも僕は、彼とは一生の付き合いになると思っています。