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日本プロサッカーリーグ前常務理事
中西大介
J.LEAGUE

カナダの経営学者ヘンリー・ミンツバーグは名著『MBAが会社を滅ぼす』の中で、経営には「アート(直感、ビジョン)」「クラフト(経験)」「サイエンス(分析)」という3要素の適度なブレンドが必要であると書いています。仮にどれか一つが優れていたとしても、他が欠けていてはマネジメントは決して成功しない、と。もちろんスポーツビジネスも例外ではないでしょう。たしかに、サッカーをはじめとするスポーツは人の感情を動かすという側面を強くもってはいますが、だからといって、アート一辺倒の経営で成り立つほど甘い世界ではありません。
並木さんとはもう10年来の付き合いになりますが、その間、顔を合わせ議論を交わす中で常々感じさせられるのは、彼が明晰なビジョンを描くことのできるアートの持ち主だということです。さらに、マッキンゼーで培われたサイエンスを強みとしつつ、スポーツ業界での豊富な実績、つまりクラフトをも併せもっている。まさに有能なリーダーの要件を兼ね備えていると言えます。
彼が率いるフィールド・マネージメントは、日本のサッカー界の将来を明るいものにしたいと願う私にとって最上のパートナーになってくれる。そう信じているからこそ、これからも「百年構想」を掲げるJリーグの未来へ向けて、共に歩んでいきたいと思っています。